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スパクル!!毎週木曜の10:43頃からお送りしている「マツオdeトラベル」、11月からは伊勢に注目する【Visit伊勢】。魅力たっぷりの伊勢市を様々な角度からご紹介します!

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  • マツオdeトラベル <Visit伊勢>

2024/02/11 放送

伊勢神宮

伊勢神宮…正式 には「神宮 」と呼ばれ、

皇室の御祖先の神と仰ぎ、

崇敬を集める天照大御神をお祀りする皇大神宮(内宮)と

衣食住を始め、産業の守り神である

豊受大御神をお祀りする豊受大神宮(外宮)

そして、125の宮社全ての呼び名です。

内宮に天照大御神がご鎮座されたのがおよそ2000年前、

その500年後に、豊受大御神が外宮にご鎮座された

と言い伝えられています。

古来、神宮は、皇室の御祖先「皇祖神」である

天照大御神をお祀りするところから、

天皇以外がお供え物…いわゆる幣帛を

お供えすることを禁止した「私幣禁断」

という制度がありました。

しかし、この制度により参拝までもを禁止されたわけではありませんでした。

神様に、お供え物「幣帛」を捧げる「奉幣」のために、

「神嘗祭」に遣わされた勅使の、お供になってきた人々が、

神宮のことを口伝えに広げ、

それが次第に民衆にじわじわと浸透していき、

神宮の存在が知れわたったと考えられます。

江戸時代には、実に年間 400 万人以上の人が伊勢を目指し、

「お伊勢参り」をしたと言われています。

なぜそんなにたくさんの人々が「伊勢神宮 」を

目指したのでしょう…。

実は神宮では年間1500 回 もの神事が執り行われています。

それはすべて、国の繁栄と、国民の幸せを願い

行われていること…。

つまりは神宮には、日ごろの感謝を伝えに行く場所…

ということなのです。

早速お参りを…という前に、

まず行かなければならない場所があります…

お伊勢さん観光案内人:野澤隆志さんにお話をお聞きしました

お伊勢さん観光案内人をつとめて15年ほど…

野澤隆志さんにお話をうかがいました。

神宮のすぐそばにお住まいで、

年間にすると250件程案内されています。

神宮に向かう前にまず行く場所があります。

それが二見浦です。

海に面した湾には、

しめ縄で繋がれた大小2つの岩、夫婦岩があります。

「清き渚」と呼ばれて、人々が大切にしてきた霊域。

ここで神様にお目にかかる前に身を清めます。

海、川、お湯(温泉)で禊をしますが、

二見浦は海の水で禊をする場所です。

今わたしたちは、水を浴びるかわりに、

二見興賜神社を参拝します。

魂は海の彼方から来て還る…

尊いものは天からおりてきて、また天上に還る…

日本の生死感がありますが、

合わせると十字になります。

命は遥かかなたて生まれて、自分の役割を終えると還る、

そんな考え方が基本になるのでしょう。

豊受大神宮(外宮)

天照大御神さまがご鎮座したのはおよそ2000年前。

500年ほど経った時に、心霊が雄略天皇の夢枕にたち、

長い間ひとりでいるのはくるしい…さみしい…

ということをお話しになり、

それをお聞きになって驚いた雄略天皇。

その後、そばに…

豊受大御神が近くに祀られたそう。

それが豊受大神宮となります。

その後1500年に渡り、朝餉夕餉を欠かさず作り、

内宮の天照大御神、大切な神様を外宮にお招きし、

外宮でお食事をしている…ということだそうです。

【日別朝夕大御饌祭】といいます。

天候に関わらず毎日毎日…行われています。

順番があるの?と思う方もいらっしゃいますよね?

主祭神を先にお参りするのが基本となっています。

左側通行なのは右側にお祀りされているから、

畏れ多く遠回りをして…ということでの習わしだそう。

ぜひ『せんぐう館』に様々な情報がありますので、

まず訪れてみるのもおすすめです。

お宿はどこにします…?

札幌から飛行機で中部国際空港(セントレア)

に着いて、電車で伊勢まで移動。

この時点でおそらくお昼は過ぎています。

最初に二見浦に寄り、二見興玉神社を参拝して、

二見浦の周辺施設を楽しみ外宮を参拝し終わる頃には、

とっぷりと陽が暮れていることでしょう。

1日目はここで終了。宿に入りましょう。

神宮の外宮から内宮へ向かう古市街道は、

参拝者が増えるとともに栄え、この街道筋は

江戸の吉原、京都の島原などとともに五大遊郭といわれました。

時代は移り変わっても、時が止まったかのような宿があります。

 

麻吉旅館

200年もこの場所に佇む建物は古い木造。

3階建ての本館の上に2階建ての聚遠楼が続く5層構造。

国の登録有形文化財の本館や土蔵など5棟が連なって、

当時の面影を残します。

伊勢戸田家

1830年、江戸時代に創業。

伊勢の宿 山田館

レトロな木造3階建て…まさに時代を旅する宿です。

神宮会館

内宮に一番近く、伊勢神宮崇敬会が運営。

 

お好みに合わせて…夜の滞在をお楽しみください。

皇大神宮(内宮)

お伊勢参り2日目の朝、

まだ陽の昇る前がおススメです。

冬至の時期は、内宮の鳥居の真ん中から

ご来光を拝めることもできます。

朝1番の神宮は、空気が澄み渡り、より神聖な気持ちを味わえます。

日本でとても有名な神社ですが、

その中心的な神様を祀るのが内宮のご正殿となります。

天照大御神…太陽神、お米の神様、疫病退散の神様、

天皇家のご始祖の神様です。

大切にお祀りされています。

五十鈴川を隔てての空気の清々しさや、

やすらぐ雰囲気を感じてほしいです…

天照大御神が五十鈴川を気に入られ、

川筋の杜に鎮座したい…とお伝えになられ、

今の場所にお祀りされたということです。

宇治橋もとても大切な橋…

鎌倉時代中期までは、悪しきものが入らぬよう橋はかけられず、

五十鈴川に入り足で穢れを祓いながら渡ったそうです。

参拝の仕方としては、敷地が広いこともあり、

手水舎(御手洗)から…

瀧祭神、風日祈宮、天照大御神・ご正宮、荒祭宮をお参りして…

というひとつの習わしがありますが、

ご正宮で感謝の意を表し、

荒祭宮で神様のエネルギーを感じて取り込んで…

というのをご案内されているそうです。

野澤さんは「お家に帰られたら、近所の神社でよいので、

お礼参りをされてくださいね」とのことでした。

 

ありがとう、おかげさまで…

伊勢の枕詞にもなっていますが、

とても大切にしている心です…

 

素敵なお話を、野澤隆志さんにたくさんお聞きしました。

ありがとうございました。

式年遷宮

Visit伊勢ではお馴染み、

伊勢市 産業観光部 部長の佐々木一晃さんに、

式年遷宮についてお話うかがいました。

 

1300年にわたり繰り返されてきた式年遷宮。

世界でもほかには例をみない、

20年に一度、社殿と神宝をすべて新しくし、

大御神にお遷り願う神宮最大の神事です。

昨年は次の式年遷宮までの折り返し地点でした。

伝統文化や技術を残し継承していく

という意味もあります。

常に新しくすることで蘇り、瑞々しさを取り戻す

“常若”という考え方になります。

次は2033年に行われる見込み…

それまでにもたくさんの神事が行われます。

 

北海道でも伊勢に“触れられる”イベント

期間限定の『ISE SHOP』が予定されています!

場所:札幌市中央区大通西1丁目 さっぽろ地下街 
   オーロラタウン コミュニケーションスペース

期間:3月1日(金)~3月12日(火)

営業時間:10:00~20:00

(3月12日は10:00~16:00を予定)

ぜひ立ち寄ってみてくださいね!

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