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木歩 from アメリカ

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AIR-G'にご縁のある“札幌出身 ドイツ ミュンヘン在住 ボサノバシンガー NILOさん”現地の生の声を定期的にブログ形式でお届けします。
札幌市の姉妹都市 ミュンヘンはCOVID-19とどう付き合っているのでしょうか。  

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木歩 from アメリカ

2020/06/10

皆さんこんにちは、シンガーソングライターの木歩です:)

 

ブログ更新しばらくぶりになってしまいました? 

やっと今週、オンラインで行われている春学期が終了。
最初は簡単だと舐めていたものの、オンラインクラスは、ほぼself-education (独学)で、その他にもスケジュールマネイジメントも全て自分でしないといけないため、大変でした!

 

残念なことに、オレゴン州では次の秋学期もオンラインクラスになると発表されました。なんとか乗り切っていくしかない!と思っています!

 

今日はアメリカの現在の実態をお話します。

 

 

Covid-19ですでに多くの命が失われている中で、全米で広がっているプロテスト。

 

皆さんもジョージフロイド氏の死についてはご存知だと思います。

私は黒人でも白人でも、アメリカ人でもないので、この問題について、彼らほどの理解、怒りはないかもしれません。平和な日本で育って、今現在アメリカでこの実態を目の当たりにしている1人として、日本の皆さんにも伝えたいと思いました。

 

アメリカで黒人への人種差別は、歴史上も、今現在も続いています。どうして、2020年にもなって、人種差別が未だに続いているのか。キング牧師の”I have a dream” のスピーチ、同じ人間なのに、どうして平等に暮らせないのか。今回のジョージフロイド氏の死によって、今まで常に存在してきた人種差別問題が公になり、今全米がその問題について立ち向かっています。アメリカの全州でプロテストの活動が広まっています。

 

ポートランドのダウンタウンでも、毎日何千人ものプロテスターたちが街中を行進し、”George Floyd” “I can’t breath” “Stop racism” と黒人の人権を訴えています。

 

しかし、活動を抑えようとする警察と、プロテスターとの間での対立。暴力的な警察の対処により、数多くのプロテスターが逮捕され、殺され、怪我を負わされています。そこにもやはり人種差別。逮捕されるほとんどが黒人。SNS状で流れる動画からは、ただ警察に暴力的行動と人種差別を止めるよう訴えただけで、逮捕される様子も。

 

全米が”Black lives matter”(黒人の命が重要だ)と訴える中、トランプ大統領は、”All lives matter”(全ての人種が重要だ)と反発、また"力は力で抑えるものだ"という発言も。

なぜ、全米が”Black lives matter”と訴えているのか、理由は明らか。もちろん全人種が平等であるべきことは間違いない。しかし、歴史、今までの事実を振り返ってみると、集中的に黒人への差別が続いているのは隠せない事実。彼らの命は安全ではなく、平等に扱われてきたことはないのだ。それに対して、”All lives matter”、全ての人種が重要だというのは、人種差別に対して極めて無関心な発言だ。平等であれば、”Black lives matter”と言いながら、街を行進する人たちはいないだろうし、今このプロテストも起こっていないはず。全ての人が口を揃えていうのは、この人種差別問題をなくすと言いながらも、今まで決して無くなっていないということ。だから、今その問題にピリオドを打つべき、今全員で声を上げる時だ、と。

 

まだ警察の暴力的行動が続いています。どうか、この全米の声がさらに広まって、人種差別に終止符をつけられますよう、私も願い、声を上げて行こうと思います。

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