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放送中のプログラム AV Music Channel 01:00~02:30
Canalism 小樽

[ニュース]

2012年3月5日

次回は3/12(月)12:30~第28回「グルメの町、小樽」!

来週のCanalism小樽は!
お腹が減るお昼時に直撃のこのテーマ!「グルメの町、小樽」!


小樽でおいしい食べ物といえば、
「お寿司」はもちろん、最近では「あんかけ焼きそば」も人気ですよね♪


ですが、番組ではそれよりもさらにディープな、
小樽ならではの“ソウルフード”に迫りますよ~!


小樽市民なら必ず通っている!?味から、
とことん小樽にこだわった、これから注目のグルメまで!
お腹をすかせる30分!お楽しみに~♪

[オンエア]

2012年3月5日

第27回「硝子の町、小樽」ON AIR①

今週は「硝子の町」と題してお送りしました~!

小樽市内のガラス工房は大小合わせて現在約20店舗。
お店でガラスを見たり買ったりするだけじゃなく、
吹きガラスやトンボ玉の制作体験も人気です。

今となっては「小樽」と「硝子」は切っても切り離せない関係ですが、
小樽が「硝子の町」として発展したのには、
「3人の浅原さん」が鍵を握っているんです。


まずは一人目、ガラスの【製造】を手がける
「浅原硝子製造所」の浅原宰一郎さん。
浅原硝子製造所 浅原宰一郎さん
創業は明治33年、小樽で数ある硝子の工房としてはもっとも古く、
小樽硝子の原点と言われている浅原硝子。

当時はまだ電気も普及していなかったため、
灯りの主役はランプ、ということで、初代の浅原久吉さんは
ランプや薬を入れる“投薬瓶”など
「生活雑器」と呼ばれるガラスの製造を始めたそうです。

始まりは工芸品ではなかったんですね~。


創業から10年ほど経ったとき、
海外に視察へ行った水産試験場の方から依頼を受けて、
「ガラスの浮き玉」を国内で初めて開発しました。
ガラスの浮き玉
ガラスの浮き玉が使われる前は、竹や木を浮き代わりにしていたため
耐久性がなく、すぐに流れていったりしたそうなのですが、
浅原硝子がガラスの浮き玉を開発してからは、
浮力もあって、耐久性もあることから瞬く間に広がっていったそうです。

浮き玉にも種類があって、
小さいものは刺し網漁やタコ漁、
直径20cmくらいのものははえ縄漁、
直径30cm以上のものはホタテの養殖など、
その大きさによって、使い分けられているんですって。

小さいものは1つ1~2分で出来てしまうというのも驚きですが、
大きいものだと1日に80個くらいということで、
一つ一つ手づくりで造りつづけている浅原硝子。

この浮き玉、実は、リサイクルガラスなんですって!
青~緑のラムネやコーラなどのビンを溶かして再利用していて
海に自然に溶け込むような色合いを出しているんだそうですよ♪


実は、浅原硝子製造所4代目宰一郎さんは
3代目が現役のときももちろん工房で修行されていましたが
明けても暮れても丸いガラスを吹き続ける毎日で、
変化を求めて違う仕事をされていました。

しかし、今から5年前の3代目が亡くなられたとき、
他の職人さんも高齢になっており、
工房が一時的に閉鎖状態になったそうなんです。

浅原硝子の火をこのまま消していいのか、
自分が生まれ育って修行した火も消すのか、
自問自答を重ねて、
「他の会社のためにやるのではなく、自分の家のため、
そして自分を育ててくれた地元のためになにか出来るかもしれない」
と考えて、戻ることを決意。

現在では「ガラスの浮き玉」をつくり続ける
国内で唯一の製造所となっています。

今後は今一度ガラスの浮き玉が漁業の現場で見直されたら、という浅原さん。

今では浮き玉はインテリアとして居酒屋などでも飾られているそうなので、
もし見かけたときには小樽とガラスのこと、ちょっと思い出してくださいね♪



続いて2人目の浅原さんはガラスの【販売】を手がける
「北一硝子」の創設者、浅原健蔵さん。
北一硝子 浅原健蔵さん
浅原健蔵さんの祖父は浅原久吉さん。
そう、先ほどの浅原硝子製造所の創始者の方です。

浅原硝子を継いだのが久吉さんの長男の家系、
そして次男の家系が北一硝子なんです。

北一硝子は以前は浅原硝子という名称でしたが、
小樽では「須原」という関係の会社がたくさんあったそうで、
「浅原」と「須原」で音が似ているため、
電話口で間違えられることが多かった、と浅原さん。

そのため一回聞けば覚えてもらえる名前に、ということで
3代目の健蔵さんが社長に就任したときに
「北一硝子」と社名を変更しました。


今でこそ、北一硝子のある堺町通りは小樽で一番の観光スポットとして
多くの人で賑わっていますが、その北一硝子はまさにその先駆け。

国道5号線沿いの本店がツアーなどで人気で、
観光バスが多く連なってしまうことも多く、
別の拠点を探していたところ、
札幌から余市へ通じる道は、当時は臨港線もなかったため、
幹線道路では国道5号線と、堺町通りの2本だけという好条件でしたが
当時はオフィス街で下水もなかったそうですが、
それを整備することから始めたそうなんです。


ですが、その堺町通りの北一硝子が
一躍有名となったのが、「北一硝子三号館」!
北一硝子三号館
堺町通りで営業していた2店舗目の
隣で営業していた石造倉庫「木村倉庫」が移転することに。

元々木村倉庫に出入りしていて、
外国のお城のような雰囲気の通路が気に入っていた浅原さん。
昼までも真っ暗な倉庫の中は、
「当時主力商品だったランプにこれ以上ふさわしいところはない!」
と直感でこの倉庫内での営業を決め、それが3店舗目だったことから、
「北一硝子三号館」と名づけられました。


ちょうど運河論争などもあって、小樽が全国的に注目されていたときで、
北一硝子三号館は爆発的な人気となって、今のように堺町通りを中心に
お土産店など数多くのお店が軒を連なるようになったのも、
北一硝子三号館あってこそ、だったんですね。


北一硝子三号館内のCafé & Restaurant「北一ホール」では
当時と変わらずランプの幻想的な雰囲気が楽しめますので、
お食事やコーヒーでほっと一息つくのにオススメですよ♪
北一ホール


2012年3月5日

第27回「硝子の町、小樽」ON AIR②

【ワンポイントthe Boom紹介店】~ザグラススタジオイン小樽~
3人目の浅原さんは【工芸】で活躍されている
「ザグラススタジオイン小樽」の浅原千代治さん。

浅原千代治さんはガラスの工芸家として大阪で活躍されていましたが、
「都会よりも自然を見ながら作品づくりをしたほうが
より良いものができるのでは」という思いから、
約30年前に6人の仲間と小樽に移り住んできました。

ガラス工房を作る際に、
本物の手づくりのガラスを見て感じてほしい、と考えて、
一般の方が見学できるように公開した元祖とも言える方。

今でこそガラス工房で見学できるところはたくさんありますが、
ザグラススタジオイン小樽はその先駆けでした。

工房は吹き抜けになっていて、
2階から360°覗き込むような形で見ることができます。
2階から360°見学できる工房
たとえ同業者の方が見学に来て、技が盗まれたとしても
「それはいいものと認められた証拠」という
プラス思考で始められたそうなんです。

最初にやってきたお仲間の一人の方は、
「最初は慣れなかったけど、
今では見学している方がいないと張り合いがない(笑)」
とおっしゃってましたよ♪

小樽の海が見える工房から、
北海道の自然をイメージした作品が数多く生まれています。

ところで、この3人目の「浅原」さん。
先の2人とは親戚でもなんでもなく、
偶然同じ苗字だったんですって!

まるで小樽に招かれたようですね☆


ザグラススタジオイン小樽では見学や買い物だけではなく、
実際に制作体験もできます。
小樽天狗山の隣から景色を一望できる工房で、
ガラスの見学や制作体験、楽しんでくださいね♪
ザグラススタジオイン小樽 店内
小樽とガラス、いかがでしたか?

【製造】の「浅原硝子製造所」、
【販売】の「北一硝子」
【工芸】の「ザグラススタジオイン小樽」
3人の浅原さんそれぞれのご活躍があって、
今の「小樽」=「ガラス」のイメージが彩られていったんですね。



今ではたくさんのお店、それぞれの特徴あるガラスが楽しめる町、小樽。
あなたもぜひ、ジュース一杯、寝室のあかり、
小樽のガラスで楽しんでくださいね★


[インフォメーション]

2012年3月5日

第27回「硝子の町、小樽」情報Pick Up

■浅原硝子製造所
浅原硝子製造所
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◎吹きガラス体験
小樽ガラスの原点ともいえる歴史ある工場で、
世界にひとつの浮き玉を作ってみませんか?
・浮き玉 2000円~
・グラスなど 1600円~
※要予約
※完成したガラスは翌日以降の引取、又は発送

商品の購入はメール注文、取扱店にて。
詳細は下記リンクよりご確認ください。

〒047-0011 北海道小樽市天神1丁目13-20
TEL:0134-25-1415
-----------------------------------


■北一硝子三号館
北一硝子三号館
-----------------------------------
営業時間:8:45~18:00
定休日:無休

三号館内、Café&Restaurant『北一ホール』では
お食事も楽しめるほか、
毎日8:45~9:20にはランプの点灯作業が、
月・水・金14:00~はSTAINWAYのピアノ演奏など、
幻想的な雰囲気を味わうことが出来ます♪
北一ホール
〒047-0027 小樽市堺町7-26
TEL:0134-33-1993(代)
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■ザグラススタジオイン小樽
ザグラススタジオイン小樽
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営業時間:10:00~18:00
定休日:無休(工房定休日⇒火曜)

2Fから360°見ることができる工房は
営業時間中いつでも見学可能です。

◎グラススタジオ吹きガラス教室
ガラス工芸を初歩から覚えたい方に
吹きガラス講座を行っています。
技術の習得に合わせ様々な作品制作も可能です。

日時:毎月第3日曜 15:30~17:30まで
料金:1回3,990円(税込・入会金なし)

※カリキュラムに基づき、
ガラスを巻くところから初め
マドラー→箸置き→ペーパーウェイト→
吹きガラス(グラス・花瓶など)→仕上げ(口広げ)
と覚えていただきます。

〒047-0023 北海道小樽市最上2-16-16
TEL:0134-33-9390
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360°見学できる工房


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