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メディカル コロンブス

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2010年2月10日

遺伝子と医療2

[野宮]
先週は、人間の体を作っている遺伝子が特定出来た、つまり人の体の仕組み、設計図が「ヒトゲノム計画」の第一段階で分かってきて、その中で1人1人にその遺伝子、D.N.Aの並び方に個体差がある…、その個体差に合わせた医療であるとか薬であるとかそういうものを考えるのが「個体差健康科学研究所」の大きな目的であるということを伺いました。
実際に分かりやすく言うと「オーダーメイド医療」とか「テイラーメイド医療」と言うんですね。
いわゆる洋服で言うとレディメイドとは違う、あなたの為の医療ができる時代がすくそこに来ているというお話ですが、今日はこの「ヒトゲノム遺伝子」が分かった事によって、医療であるとか病気の診断、お薬、具体的にどんなふうに関わってくるんでしょうか

[先生]
まず、遺伝子だけ分かってもできないんですが、遺伝子をもう少し細かく調べていくと、個人によって少しづつ遺伝子の働きだとか構造だとかが違う事が分かってきました。
これを専門的な用語で「多形」といいます。
この多形にはいろんな種類があるんですが、全部ひとまとめにしますと数百個の塩基から千の塩基について1カ所ずつ違うんです、人によって…。
先週も申しましたように30億の塩基がありますから30億あるとすれば300となって一千万個、百万個が個々人で違う事になります。
その違ううちの一部が病気の発症、特に生活習慣病になりやすさを決めている事が分かってきました。
つまり「多形」というのは、たとえばA.O.B.型の血液型を思い浮かべて下さい。
B型の人、A型の人、O型の人、そしてAB型の人がいますよね。
よく、ある性格はA型に関係あるとか…、でも実際には科学的ではないんですが…、その性格を病気と考えてください。
何かの病気はA型の人がなりやすい、B型の人はなりにくい…、そういう事がおきてて、高血圧症や糖尿病はもう多形がある程度分かってきてい
ます。
またそれだけではなくて、色々な薬の効き方もこの多形も関係しています。
たとえば、シトクロームというタンパク質がありますが、この遺伝子の多形が「うつ病」だとか「不整脈」の薬だとか、それから「統合失調症」のお薬だとかの効き方がこの多形によって違うんだという事が分かってきました。
ですから、ある多形の患者さんがいて、その人にあるお薬を使ったら効かないどころか副作用がでる場合があります。
そういう場合は前もって患者さんの多形を調べておけば副作用はすくなくとも抑える事はできる訳です。

[野宮]
薬の効き方のキーになる遺伝子というのが特定できているんですね。
これはいろいろな病気に考えられる訳ですね。
胃潰瘍でピロリ菌というのがありますが、こういうものも遺伝子と関係あるんですか

[先生]
これも先程申しましたが、シトロクロームの違う遺伝子なんですが、ピロリ菌を除菌するために抗生物質を飲みます。
それの効き方が、あるシトクロームの遺伝子の多形を持っていると同じ抗生物質を飲んでもピロリ菌が除去できない、あるいはできる…、という事が分かっています。
ですからその除去ができると消化性潰瘍が治癒する訳です。
そういう事が分かっています。

[野宮]
そうすると、効いたか効かないか分からないと思いながら薬を飲む事はなく、しかも副作用のリスクを相当避ける事ができる訳ですね

[先生]
こういうのを全体に「オーダーメイド医療」と言ったり、ゲノムの知識を使った薬の効き方、お薬だけの事を考えると「ゲノム薬理学」、そういう新しい分野が、今、できている訳です。

[野宮]
実際に今「ゲノム薬理学」によってお薬が処方されたりというところまで進んできているんですか

[先生]
まだ日本ではそこまでいっていません。
世界でもまだいっていません。
ただ、1つは、すべて分かっている訳ではなくてトライアルでありえるかも知れないんですが、日本はご存知の通り国民簡易保険制度がありまして、こういう薬の使い方をするのは一種の予防医学になるんです。
ですからその予防医学は今、日本の健康保険制度は適応になりませんので、これが将来の大きな問題だと思います。
たぶん、なるとは思うのですが…

[野宮]
こうした個体差に合わせた医療、つまりオーダーメイド医療、テイラーメイド医療というのが現実化になっていくと医療そのものが本当に社会制度も含めて革命を起こす可能性がありますね

[先生]
ただし医療の高騰に繋がらない様に、なおかつ最新の正確な医療の情報が患者さんに伝わってもっとも適切な医療を受けられるように、そういう制度に変わるべきだと思います。

[野宮
洋服でも自分に合ったサイズのオーダーメイドの洋服を着た時のあの心地よさは皆さんお分かりになると思います。
それが医療に使われるというのは、いかに自分の体にとってプラスかっていうのは感覚的に非常によく分かりますね。

[先生]
皆さんが望まれている医療ですね。

[野宮]
今日はウエストが合わないとかヒップが合わないとか思わずに医療を受けられる時代がすぐそこまで来ているというお話でしたが、
来週は、遺伝子は生活習慣病とも非常に関わりがあるということですので「遺伝子と生活習慣病」というテーマでお話を伺いたいと思います。
今日はありがとうございました。

  
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