| 2013/5/21 15:44 ♪希望の唄/FUNKY MONKEY BABYS |
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先週は、認知行動療法というのはどういうふうに私達の心の問題を解決していくのか…、というお話を伺いました。
具体的に「こうしたいですね」という目標をある程度設定して、そのためにどんな考え方とかどんな行動をするべきなのか…という事を一緒に解決していくというのが認知行動療法でした。
北海道医療大学にも相談センターがあって、いろいろな方が日々相談に訪れているようですが、この認知行動療法を受けたいと思った場合にどういう専門家が対応してくださるんですか
[先生]
病院でやっていることもありますし、それから私どものように大学に相談センターがあってそこでやっている所もありますし、また相談室というのを開いている心理の専門家もいます。
[野宮]
どういう方が相談にのって下さるんですか
[先生]
臨床心理士と医師ですが医師はその免許をもっています。
[野宮]
森先生はその心理士の資格をもってらっしゃるわけですが、実際に相談にみえる方はやはり鬱病の方も多いという事ですが、先生の相談センターに来られる鬱病の方というのは比較的に軽い方が多いんですか
[先生]
認知行動療法というのは鬱病の治療のガイドラインで勧められているセラピーにはなるんですが、重症に方には適応外になっています。
[野宮]
鬱病と、それからよく聞く鬱病に似た症状と言われるものの一つに「適応障害」というのを聞きますが、これは鬱病とは区別して考えた方がいいんですか
[先生]
そのへんはかなり難しいところだと思います。と言うのも鬱病に似た病気はかなりあります。
たとえば何かの病気にかかると誰でも落ち込み憂鬱になります。
そういったように殆どの病気がかなり鬱病と似たような面をもっています。
また、鬱病以外にもホルモンにかかわるような更年期障害とか、甲状腺機能不全とか、そういう形で心理的な精神症状がでる方もいます。
ですから私どもの方では、病院ではないので薬を出すとかはないですし、病気の診断をすることはありません。
ですので、本当に病気という場合はまず精神科とかそういった病院にかかっていただいて、ある程度診断をしてもらい、その補助として私達が進めていきます。
ただ、そこを飛び越えて私どものところに直接いらっしゃる方もいて、本来ならそこを分けなければいけないんですが、でも鬱病と適応障害というのはなかなか区別しづらく病状はほぼ同じだと思います。
[野宮]
雅子様の診断名で私達はこの適応障害を知った方も多いと思いますが…
[先生]
適応障害というのは、何かストレスの元があってそれを除くと比較的に短い間にかなり良くなる面があります。
でも鬱病というのはそういうところが少ないという違いがあると言われているんですが、ただ現状は区別がつかないところはあると思います。
[野宮]
認知行動療法で相談にのる場合、鬱病の場合も適応障害の場合も、だいたい同じようなアプローチになるんですか
[先生]
鬱病かどうかというのは抜きにして、まず今問題になっている事は何なのか…、それを認知行動療法の理論から見て何が一番問題なのか…。
たとえばモノの受け取り方がちょっと落ち込みやすいように受け止めているとか、あるいは日頃の生活パターンが落ち込みやすいようになっているとか、気晴らしをすることが出来ないでいるとか…。
そこを行動パターンが問題なのか、考え方のパターンが問題なのかによって、いろいろな認知行動療法としての対応を考えていく形になります。
[野宮]
では、たとえば仕事のストレスで朝なかなか起きられない、友達と会う事もしない、メールをもらっても返すのがおっくう…、そんな落ち込んでいる私が先生のところに相談に行った場合、どんなアドバイスをしていただけるんですか
[先生]
大変シビアなお仕事をされているので誰でもプレッシャーを感じています。そうなるのが自然です。
逆に言いますと、それを治すというのはかなり難しい事なんです。
ただお話を聞いて普通だったらそう受け止めないとか、あるいはいいこともあるのにそれを見過ごしてしまうとか、そんなに悪い事ではないのにそう感じてしまうとか、またまわりの人に確認するとか、つまり自分の過去を振り返ってみると悪い事もあるしいい事もあるし…というふうにある意味客観的に見ていただく…。
そういう形でちょっと考え直してもらう…。
そういう対処でしょうか
[野宮]
今胸に響きました(笑)
[先生]
深刻であればある程、相談出来ないとか誰にも言えないという気持になってしまって、そういう単純な事でもつまずいてしまう…。
特に最近友達問題とか、あるいは家族の間で話をする事が非常に少なくなっています。
昔ですと友達に話したんじゃないかな〜という事も相談にきて話をしていく方もいます。
[野宮]
あと行動の癖を変えるというのは、落ち込みやすい行動のパターンというのがあるんですか
[先生]
全員という訳ではないんですが、たとえば上司と話す時に叱られるように話を進める…。
つまり私が悪いんですみたいな感じで話を持っていってしまうとか、何か相手をイライラさせてしまうとか、また相手にちょっと言われただけで何も言わずにヘコんでしまう…とか、ちゃんと理由を説明すればなにも問題ない場合もそれを言えなくて逆に誤解をされて上司にひどく言われてしまう…とか。
ですので、そのような場合は対人的なスキルを身に付けていただくとか、またいいけげんに生活していただくのがいいと思います。
と言うのも、ある意味、逆にいいますといいかげな人は鬱病にはならないんです。
[野宮]
なかなか自分で自分を見つめているようでも、自分の考え方とか行動の癖というのは知らず知らずにとらわれてしまう事が多いと思うのですが…
[先生]
そういう場合、なかなか自分では分からないので、たとえば記録を付けてもらい自分で客観的に見るというセルフモニタリングと言うんですがそれをやってもらいます。
たとえばその上司が誰にでも強い姿勢で指導しているか、また自分だけというふうに思ってしまっている時にそういうのを見てみると誰にでも言っているだとか、それから悪い事を言われた時だけ落ち込んでしまう事があるので上司が言った言葉を並べてみると非常に事務的な会話もあれば、自分に対して励ましているのもあれば、叱責もあるのあるので、すべてが叱られているだけではないんだって事を客観的に自分で把握してもらうという事をしていただく場合もあります。
[野宮]
自分が置かれている状況を1つの考え方だけではなく、逆から見ると以外にそうでもないんだな…というお手伝いを専門家によって一緒に解決していただけるという認知行動療法。
今日は、主に鬱病、それから適応障害などについて、どんなふうに先生との対話が進んでいくのかをテーマに伺いました。
今日はありがとうございました。
また来週もよろしくお願いします。