慶応大学SDM研究科アグリゼミの学生たちと一緒に、
沼田町に農業やまちづくりの視察に行ってきました。
かつては炭鉱で栄えましたが、今は水田、トマトなど
農業を中心に頑張っています。
毎年8月末に開催される夜高あんどん祭りでも有名。
あんどん祭り記念館で本物の行燈を見てきましたが、
高さ7m、長さ12m、重さ6tととても大きく、そして
とても美しいものでした。この行燈はすべて町民の皆さんの手作り。
春から始めて、3か月びっしりと準備に明けくれるそうです。
沼田町は「雪中米」でも有名。北海道でも有数の豪雪地帯である
沼田町ではたくさん降る雪を使ってお米を冷やしています。
スノークールライスファクトリーという大きな建物は雪冷房で冷蔵庫の役割と同時に
秋には乾いた空気を送って乾燥させる役割もあります。
沼田町の水田は全道で9番目の作付面積ですが、10アール当たりの
収量が全道1位という素晴らしい成果をあげています。
その理由を聞いてみると、20年程前、沼田町の農業の未来に
危機感をもった若手の農家や役場、商工会の人たちが
徹底的に討論をしたそうです。そして、農家の法人化をすすめよう、
機械化をすすめよう、また、米のブランド化のために雪を冷房に生かす
「雪中米」という方法にいち早く取り組んだからだそうです。
まさにピンチがチャンスだったのですね。
加工用トマトでは全道一の生産を誇る沼田町。
小さな町の頑張りを様々なところで感じる視察でした。
スローな休日 ~チーズ工房 編~(168)
紋別市「オホーツクファーム喜多牧場」
喜多牧場は700頭の乳牛と豚を飼育する大規模な牧場です。
「牧場のおいしさを地元の人に届けたい。地域と牧場の接点を作りたい」
と、チーズづくりを始めました。2013年には直営店「みるとんはうす」を
敷地内にオープン。モッツァレラとさけるチーズを作っています。
牧場の素朴な味わいが生きるシンプルなチーズです。