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2009年3月27日

雑学本「江戸の食卓」のお話

6年間に亘ってお送りしてきたこの番組「スイートハートボックス」も
今回が最終回となりました。

甘いものにまつわるお話から、偉大なる人物のユニークなエピソード、
ラッキー心理テストなど多彩な内容でお送りしてきたこの番組ですが
今日は、私坪田の愛読書の中から「江戸の食卓」という
とても面白い食に関する雑学本を紹介します。

KAWADE夢文庫から出版されている「江戸の食卓」を読むと、
「江戸時代にこんなグルメな生活があったのね!」と驚かされます。
江戸時代とは、ご存じ今から約400年前徳川家康が
幕府を開いてから260年余りの時代をさしますが、
この時代に庶民はどんな食生活をしていたのか?

今でいう物価の優等生「卵」は、高価で手が出ず、
にわとりはペットなので焼いて食べるなんて気が引ける。
その代わり、主食のご飯は1日に5合もたいらげ、
仕事帰りに一杯というのは、今と変わらぬ風景だったそうです。

この「江戸の食卓」によると、グルメといわれる人たちが誕生したのも江戸時代。
ただ高ければいい、珍しければいいというわけではなく、
食べること、味わうことを文化としてとらえた人たちが江戸の食通。

そんな人々の期待に見事に応え、ある意味ぎゃふんと言わせたのが、
浅草にあった料亭「八百善」。
19世紀初頭のある春の日食通たちが八百善で
最高級のお茶漬けを食べようと思い立つんです。

この頃のお茶漬けは、手軽で粗末な食事。
それを高級料亭に頼むというのは異例なだけに食通たちは楽しみにしていました。
けれど、待てど暮らせどお茶漬けは運ばれてこない。
半日以上も経ってやっとお膳が並んだものの、
ご飯と煎茶の入った土瓶に香の物が添えられているだけ。
その季節では収穫できないナスやウリの漬物を刻んで
醤油をふりかけた香の物こそ八百善らしいものといえますが、
あとは普通のお茶漬け。

えーーーー!!!という感じなんですが、
「江戸の食卓」によると、話はここで終わりではないんですね。
ひとまずお腹は満たされいざ、支払おうとすると
請求されたのがなんと、1人分一両二部。
今の金額でいうと約7万2千円!!!
あまりに高いと驚く食通たちに主人は、お茶漬け用に
極上の煎茶を使おうとしたが、それをいれるにふさわしい水がない。
そこで玉川上水まで上質の水を汲みに行かせたので、
その往復運賃を含んでいるのだという。

交通費、高っ!!!
と思ってしまうエピソードですが、あほらしくも憎めない江戸の人々の様子が生き生きと綴られている本なんです。

「江戸の食卓」はこんなユニークなお話が満載。
旅行のお供にもお勧めの本です。


さて、ここでホームページを見て下さっている方だけにお知らせいたしますが
わたくし坪田、6月に第3子が誕生することになりまして、40代で子供2人も出産することになるとは
誰がこんな人生を想像したでしょう・・・。
ということなんですが、40代での子育ては本当に面白くて仕方がないんです。
お勧め致します。
それで、身体を内側から元気にしようと、先日ローフードカフェに行って来ました。
札幌市南2西7のロハスというお店なんですが、ローとは「生」の意味で
つまり生命エネルギーである酵素をなくさないため48度以上に食材を加熱しない食べ物のこと。
ハイウッド女優などセレブも健康と体型維持のために御用達ということで知られていますよね。
デトックス効果も期待できるということで、身体の中から元気になれた気がします。

皆さんにとって、健康で素敵な春となりますように。
6年間本当にありがとうございました。
番組宛てに、メッセージやリクエストも頂いたりして、番組内では中々ご紹介できませんでしたが、本当に励みになりました。
感謝の気持ちで一杯です。

皆さんのお幸せを祈りながら・・・。

坪田 佳代子

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