グレイのタクロウ君が言った。
　「これから、出来るであろう,僕の家族の分の招待券を送ってくれるって,
　約束してくれたらそれでいいよ」
　カラスが「喋って書きなぐる書家になる」って決めて,
　今,あなたの生み出した,言葉の中からも沢山,描いているのだけれど、、、。
　いざ,個展で発表なんてことになったら、著作権の事とか、
　あとあと、面倒になるよね。
　なんて、言ったら、
　タクロウは先のような事をいってくれたのだ。
　「僕はそんなケチな人間じゃないよ　」って笑ってた。

　　なんて、素敵な奴なんだよう！！
　いい男になり過ぎだっちゅうの～。

　　現実は問題も出てくるでしょうが、、、。
　彼のその言葉だけで、百枚描けちゃう！って思ったね。

　　本当にやるよ！

　あなたはグレイの詩の中からどんなフレーズがお好き？

　描くよ～。カラス。魂、こめちゃうぞ！！

　2月29日、4年に一度しかやって来ない日に、
　愛犬ディランは逝ってしまった。
　「僕の事、これで絶対、忘れないでしょう！」とニヤリとして逝っちゃった。
　12年前、「見るだけ！」のつもりで訪ねたペット博。
　ゴールデンレトリィーバーが注目されつつある時期で、
　館内はゴールデンだらけ。
　たくさんの子犬達は触られ続けてクタ～としていた。
　そんな中、カラスが手を差し出すと、小さなシッポをいっぱい振って、
　トコトコ近寄って来たのが、ディランだった。
　その後、すぐに生放送が控えているにもかかわらず、
　ダンボール箱に入れられたディランは私の膝の上。
　 一緒にAIR-G'に来てしまったのだ！

　あの日から始まった生活だった、、、。

　しつけに手こずって、しつけ教室の先生に出張して頂き、
　一人と一匹は叱られながら、快適な共存を目指した。

　カラスがママになる時、オスなのにディランはつわりになり、
　おっぱいまで、だした。
　信じられないくらい息子ミックを大切に見守ってくれた。

　戌年から始まったディランの年賀状。
　毎年、ディランがその年の干支に変身するシリーズは途中か
　ら息子と一緒になり、犬好きのaikoも楽しみにしてくれていた、、、。
　猿（孫悟空）に変身したミックをのせる雲？に変身した今年
　のデザインを最後に、干支をひと回りすることなく逝ってしまった、、、。

　今年になってから、散歩中、ツルツル路面でたて続けに転んでいた。
　「？」と思っていたらあっと言う間に立てなくなり、
　寝たきりになってからは、2週間ももたなかった、、、。

　排せつが垂れ流しになろうが、
　食事が流動になろうが、しっかり最期までカラスはは看取る！
　と心に決めていた。ただ、苦しまないで欲しい。とだけ祈りながら、、。

　1年でも2年でも、そうする！と決めていたのに、、、。
　まだまだ、未熟なカラスは2週間が限界なのだろう。と見すかすように、
　ディランは静かにさよならを告げたんだ。

　最期の夜、「また、明日、会おうねっ」と声をかけたら、
　もう、動かなくなっていた前足をかすかに動かした、、。
　握手しながら、「これでお別れなのかも知れない」とふっと過った、、。

　また、明日は、もうないんだね。

　淋しい、、。とっても淋しい！！
　でも、悲しくは無いの。
　
　この12年、いつも、側にいてくれた、
　鼻の短い、垂れ目の間抜け顔の犬。
　なぜか、いつも笑ってる顔に見える、ほっすると犬だったディラン！

　ディランが使ってきたエサと水を入れる容器を置く板に
　「笑ってる、ねっ。」と墨で描いた。
　そこに、ミックもディランとボールを描き込んで、
　素敵な作品？に仕上がったよ。

　そんな事をしながら、だんだん心が落ち着いて来て、
　やっと、ここにも報告ができました、、、。

　この日記にも、沢山のディランとのエピソードを書いて来ましたが、
　読んで下さったみなさん、本当にありがとうございました。

　あなたの心に中にも、
　ちょっとだけでもディランの笑顔が届いていたら、嬉しいな。