カール・ベーム、ウィーンフィル
先週の特集「カラヤン&ベルリンフィルのベートーベン交響曲」を受けての今週の企画。先週聴いた方は、今週と比較して・・・。聴かなかった方は、先入観なしでベームの世界に触れてください。
1970〜1980年代、日本で大変人気だったオーストリア生まれの二人の指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンとカール・ベーム。
1908年生まれのカラヤンより14歳年上・・・
1894年生まれのカール・ベームは、演奏のテンポが、比較的遅い。
例えば、ベートーベンの「運命」第一楽章は、テンポの早いカラヤンとテンポの遅いベームとでは、演奏時間が1分30秒程も違う。
「対極」なのは、テンポだけではない。
カラヤンが、エンターテナーだとすれば、ベームは、職人と言えるかもしれない。
どちらが、「良い」「悪い」、「上」「下」ということではなく、どちらが好みか・・・、どちらがシックリくるか・・・という視点で聴いてみてください。
【本日放送の曲】
ベートーベン / 交響曲第1番第3楽章
ベートーベン / 交響曲第5番「運命」第1楽章
ベートーベン / 交響曲第3番「英雄」第1楽章
指揮:カール・ベーム
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
※いずれも1970年代から80年代の録音